マイク・ホンダ議員の活動と「ロビイング」について

ホンダ氏は中国ロビーからの献金が多いので、その意を受けて慰安婦問題の追及を行っているという人がいる。本当だろうか?

http://www.sankei.co.jp/kokusai/china/070315/chn070315001.htm

によると中国系の団体が献金をしているのは確かなようだ。が、一つ興味深いことがある。

慰安婦問題は表面的には中国よりも韓国がより多く関与するようにみえるが、米国側で韓国寄りとしては「ワシントン慰安婦連合」という組織があるだけで、韓国系勢力の組織的な動きはほとんどうかがわれない。

のである。彼が中国系のロビーの意を受けてその「操り人形」と化しているのなら何故彼は「女性基金」を評価するのだろうか?

私は、アジア女性基金を通じて慰安婦生存者に金銭的賠償を行おうとした日本の努力を評価しております。アジア女性基金とは政府によって着手され資金の多くを政府に負う民間基金であり、その目的は「慰安婦」に対する償いをねらいとしてプログラムやプロジェクトを実行することでありました。アジア女性基金は2007年3月31日をもって解散することとなっています。私は、アジア女性基金が重要であったということには同意しますが、現実は、大多数の慰安婦生存者がこれらの資金の受け取りを拒否したということであり、日本政府からの、疑いの余地も曖昧さもない謝罪がなければ、その金は彼女たちにとって意味を成さなかったということなのです。

http://www.wam-peace.org/main/modules/news/dl/070131honda.pdf

ここで彼は「アジア女性基金」を高く評価し、それが意味を為すためにも真摯な謝罪をと言っている。が、ここで彼が明らかに念頭においているのは韓国人被害者であって、中国人被害者ではない。というのも、「女性基金」に関しては中国人被害者は全く受け取っていないからである。従って「総理からの謝罪の手紙」も受け取っていない。彼が提出した「アメリカ下院決議案121号(2007年)」にも「女性基金」についての高い評価のみがあり、中国人被害女性に補償がなされていないことは書かれていない。しかし中国ロビーの影響が強く、彼らの意を受けてこの問題に取り組んでいるとするならば、中国人被害女性の補償問題に言及しないのは非常に不自然である。

私が思うに、ホンダ氏が中国系のロビー団体から献金を受けているのは確かだが、この問題については特に彼らからレクチャーを受けたりその意を受けたりということは無いのではないか。